あえて未経験の業界に飛び込むという選択肢

以前は、新卒として就職した会社に勤めあげ、定年まで勤務するというスタイルが当たり前でしたが、現在ではその時の状況に合わせて適宜新しい職場に移っていくというスタイルもかなり浸透しつつあります。キャリアアップや生活スタイルの向上を求めて転職する人の数は年々増加し、仕事が人生における高い比重を占めていることを示しています。

一般的にはそれまで勤めてきた業界や業務内容を踏まえた会社やポストにつくのがスタンダードなコースですが、自身の志向によっては未経験の業界を目指すことも可能です。その場合、年齢的なことや、未経験であるということがデメリットとして付いて回るという側面は否定できませんが、それでもアピールの仕方によっては業界や会社に新たな風を持ち込み、利益を生む可能性を秘めているとして、好条件で受け入れられる可能性もあります。

仕事を探しコンタクトを取る段階で、これまでどのような内容のものを取れ扱ってきたのか、それによって自分にはどのような専門的なスキルや知識があるのか、それを、未経験の業界にどのように活かし還元することができると考えているのか、といったビジョンを、できる限り明確にしておくと良いでしょう。

これによって、異業種に敢えて参入しようとする意志が明確であることが伝わり、また二つの要素を結びつけるという冷静な分析から、過去に携わっていた業界である一定の結果を出してきたということを示すこともできます。
このように、一見不利なように感じられる未経験分野への挑戦ですが、同種へのキャリアアップを目指す人とは違ったステージから始められるという見方もできるため、やり方次第で大きなアドバンテージとすることが可能です。